日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 100年後に転生した私、前世の従騎士に求婚されました 陛下は私が元・王女だとお気づきでないようです / 一分咲 』 角川ビーンズ文庫

【あらすじ】
伯爵令嬢シェイラの前世は、100年前に命を落とした女王・アレクシア。
転生者だと隠して後宮に上がったシェイラだが、国王・フェリクスには前世の初恋の人、従騎士のクラウスの面影が!?
互いの正体を明かして、想いも通じ合う……はずが「今世はいくらでも君のことを守れる」彼が見つめるのは私(シェイラ)?
それとも――。
“ずっと隣にいる”前世の約束に縛られた2人はすれ違い始めて……!?
時を超えて結ばれる初恋ロマンス!



【感想】
6歳の時、自分が100年前にクーデターで殺された女王の生まれ変わりだと気付いた伯爵令嬢ヒロイン。
後宮で出会った国王と過ごすうち、彼が100年前に愛し共に殺された自分の従騎士だと気づくが……。

いくつかの条件を満たし精霊と契約すると、ごく稀に転生する者がいる世界が舞台。
寿命の制約や、それを解除するための条件などの設定が面白かった。
依頼を受けた時みたいに、心残りの相手が同じ時代にいないと解除出来ないのは切ないね。

前世では両片想い、今世では割と早い段階で両想いに……なったのに、やっぱりすれ違っちゃってる2人。
ヒロインが引っ掛かってた部分は、私も生まれ変わりものを読むたび気になってたことなので、彼女の気持ちがよくわかった。
前世で女王を愛した第2王子も、今度の生では生涯を共にする伴侶が出来たらいいな…と思う。

結局、100年前にクーデターを起こした人物のやりたかったことって何だったんだろう。
精霊が契約するような願いがあったんだろうけど、それがどうしてクーデターに繋がったのかを知りたかったなぁ…。
あと、個人的にはヒロインの家族(特に義姉と婚約者)へのざまぁが欲しかった……。