日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 悪役令嬢のおかあさま / ミズメ 』 レジーナブックス

【あらすじ】
三歳の時に転んだ衝撃で前世を思い出した、侯爵令嬢ヴァイオレット。
かつて日本のOLだった頃の記憶を取り戻した彼女は、転生前の知識を活かし、穏やかな生活を楽しんでいた。
しかし、彼女が十歳になったある日。
とある出来事をきっかけに、今生きている世界は前世でやりこんだ乙女ゲームと同じ世界で、自分は悪役令嬢の母親になるキャラクターだと気づいてしまった!
ゲームの悪役令嬢はヒロインをいじめ、最後には追放される。
そんな彼女が悪行に走った理由は、歪んだ家庭環境だった。
――娘が立派な悪役令嬢に育った元凶、わたしじゃん!
そう考えたヴァイオレットは、夫になる予定の幼馴染との結婚を避けるべく、奔走し始めて―?
破天荒令嬢のドタバタ奮闘記、開幕!


悪役令嬢のおかあさま (レジーナブックス)

悪役令嬢のおかあさま (レジーナブックス)

  • 作者:ミズメ
  • 発売日: 2020/10/01
  • メディア: 単行本


【感想】
3歳の時に前世の記憶が蘇ったヒロイン。
単に転生しただけだと思い楽しく暮らしていたが、ある日、自分が将来乙女ゲームの悪役令嬢の母親になるのだということを思い出し……。

自分の娘が悪役令嬢となり罪を犯す未来や、自身の不毛な恋と不幸な結婚から逃れるために仲良しだった幼馴染(第1王子と公爵令息)を避け始めたヒロイン。
突然避けられ、再会後も他人行儀なヒロインにしょんぼりなテオがかわいそ可愛い。

現在のストーリーの合間に本来の作品の展開が差し込まれてるんだけど、原作のヴァイオレット(ヒロインの転生先)の悪行がなかなかエグかった。
この原作、後編はともかく前編は需要あったんだろか……読むのめちゃしんどそう。

エピローグでさらっと書かれてたけど、王子の母親はうどんや緑茶のあの子なのかな~?
さりげなく隣国の王子が元王子になってたりして、数年の間に何があったのか気になるわ(笑)。