日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 無視し続けた強制力曰く、僕は悪役らしい。 下 / パルメ 』 Ruby collection

【あらすじ】
BLゲームの中の処刑されてしまう「悪役令息」というフラグを無邪気に折りまくる公爵家令息のアーシェル。
幻聴のお告げ通り名門学院に進むが、そこでとうとうゲームの主人公のデイビッドと遭遇し、彼は愛しい義弟のテオドアに恋をしてしまう。
さらに、ゲームの行方を「予言書」として知る敵国の皇子たちが刺客として学院に潜入。
アーシェルは、処刑のシナリオを無事回避できるのか――!?



【感想】
ゲーム(予言)の舞台となる学院に通い始めた受と攻。
そこにはヤンファンガル国への侵略を目論む隣国・カランザラ帝国のスパイの姿もあり……。

下巻はスピード感があってなかなか面白かった。
カルロス殿下のことは残念だけど、いつか『彼』が元気になって子どもが出来たりしたら、こっそり顔を見せに里帰りしてくれたらいいな。

ぽややんとして見えても、ハニトラ返しで敵の協力者を陥落し二重スパイにするだけでなく、有能なスパイに鍛え直しちゃう受はさすが公爵家の次期当主だね。
女装……ご褒美にしたんだろうな。
攻が知ったら「俺にも見せろ!」って色んな服を持って来そう(笑)。

それにしても、ルーファス曾祖父様って思ったより常識人だったんだな~。
(リツウェルの先を案じたりね)
70年間、親子3代の悲願が叶って本当によかった。
彼にもこの結末を見せてあげたかったなぁ…。

ところで下巻で1番驚いたのは、受の母(覇王なゴリラ)が公爵家に嫁いできた時は可愛い鹿さんだったこと。
どんだけ鍛えたらあぁなるのよ。
筋肉……なんて恐ろしい………。

番外編を読むと、攻と受の子世代(魔法で作ったのか??)でも何やら出会いと波乱の物語がありそうなので、いつか読む機会があればいいな~と思う。
あと、学院の3年間、友人に女の子だと思われてたモブ(男の娘)が謎過ぎて最後まで気になったわ。
オネエ様とうまくいくといいわね(笑)。