日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル / 春の日びより 』 TOブックス

【あらすじ】
剣と魔法の世界シエルで孤児として生きていた少女アーリシア。
ある日、彼女は自分が“乙女ゲームのヒロイン"であると知ってしまう。
両親の死さえ単にストーリーの一部だったのだ。
アーリシアはヒロインの役割を「くだらない」と一刀両断すると、冒険者『アリア』を名乗り、次第に複数の武器と魔法を操る「殺戮【さつりく】の灰かぶり姫」へと成長していく!
だが、“悪役令嬢"の護衛依頼を受けたことで、気付かぬ間に貴族同士が争うゲームの舞台に巻き込まれていき――?
「私は“私"だ。ゲームの登場人物じゃない!」
武器を作れ! 技を鍛えろ!
強敵との戦いに生き残り、乙女ゲームをぶち壊せ!
戦うヒロインが魅せる、壮絶&爽快な異世界トルファンジー



【感想】
孤児院で最低最悪の生活を送る主人公は、ヒロインに成り代わろうとした転生者の女に襲われ、自分が“乙女ゲームのヒロイン”だと知る。
自分の境遇や両親の死すら“ストーリーの一部”にすぎないということを知り、彼女はすべてを拒絶し旅に出るが……。

タイトルは楽しそうだけど、中身はかなりシビアでシリアス。
何のスキルも戦闘能力もない7歳児が、血反吐を吐きながら自分を苛め抜いて、生きるために人殺しの技を磨いていく。

途中で出会いヒロインに生きる術を教えてくれる人たちが、みんな肉体言語派で超スパルタなんですけど…。
この世界ではこれが普通なのかしら。
まさに毎日がサバイバルだわ。
読む前は森の中とかに隠れ住むって意味でサバイバルかと思ったけど、どこにいても日常が殺伐サバイバルだった。

ヒロインを探している祖父は、彼女に成りすました少女にあのまま騙されてしまうのか。
あの女と同じくゲーム知識がありそうなクララの動向も気になるなぁ。
あと、狂信者・グレイブの暴走がヒロインやエレーナの命を脅かしそうで怖い。
いや、ヒロインはすでに殺られかけたけど。
グレイブ怖いよ……こいつを差し向けたホスの目が節穴だったのか、この事態を見越しての派遣だったのか……。
その辺りも油断できなそう。