日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが 4 / 柏てん 』 レジーナ文庫

【あらすじ】
乙女ゲームの世界に悪役として転生したリシェール。
彼女は10年後、死ぬ運命にあったのだけれど……どういうわけだか悪役回避に成功!!
しかしトラブル続きの日々を送っている。
そんな彼女の気がかりは、実家の侯爵家に迫る没落の危機。
そこで、叔父であるアランの仮の婚約者になり、侯爵家を立て直そうと、屋敷をホテルに変身させることを決意!
そのために奔走するリシェールだったけれど――?
乙女ゲーム転生ファンタジー、急展開の第4巻!
文庫だけの書き下ろし番外編も収録!



【感想】
侯爵夫妻が亡くなり長兄も(表向きは)死亡、領地の半分と財産は没収され、多額の賠償金を請求されて……と、没落寸前のメリス侯爵家。
13歳で侯爵家当主となったアランを支えるため、彼との婚約を了承したヒロインはある計画を立て……。

王子のご学友の少年・ルイではなく、アランの婚約者の少女・リルとして表に出ることを決意したヒロイン。
こんな状況になって精神的に急成長したアランが痛々しいけど頼もしい。
家系図のシーンは感動した。
9歳&13歳が王国の国家予算の約四分の一にあたる金額を稼がなきゃいけないとか、どんなムリゲーよ…って思ったけど、お屋敷ホテル化計画でなんとかなる……のかな?
でもなー、期限まで10ヶ月しかないしなぁ……なーんて呑気に考えてたら、後半はシリウスが大変なことに。
感動の飼い主と忠犬の再会シーン、見られますように……。

そういえば、ヒロインのお相手は王子でもシリウスでもアランでもなさそうだね。
彼が相手だと年の差が犯罪では……という懸念も、今回の成長でなくなった感じ?
あの人が将来、ゲイルをお義父さんと呼ぶ……んだろうか。
いくら仲良しでも、その呼び方は嫌がりそう(笑)。