日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 Re:RE ―リ:アールイー― 1 転生者を殺す者 / 中島リュウ 』 オーバーラップ文庫

【あらすじ】
“転生者"――五年前、レッドガルドと呼ばれる大陸に突如現れ侵攻を始めた不死の者達。
人々の遺体を乗っ取り蘇る彼らによって、レッドガルドには今日も戦火の粉が舞う。
その地において、殺された娘の遺体を取り戻すため、転生者を狩り続ける男がいた。
彼の名はディル・スティールリンク。
ディルは旅の最中、一人の少年、シド・ファロンを転生者の手から救う。
旅に同行することとなったシドは、自らの命を燃やし、民衆の戦意をも焚きつけるディルの背中に憧れるようになり――。
これは運命に抗い続ける男達の、戦いの物語。
不撓不屈の超神話級バトルファンジー、ここに開幕!



【感想】
死した人々の身体に宿り、何度でも甦り殺戮を繰り返す不死の者――転生者――。
両親を転生者に殺された少年・シドは、父の身体に入り込んだ転生者に殺される寸前、ディルと名乗る男に救われる。
父の身体を切り裂いたディルを憎みつつも、彼と少女・ぬえと共に旅に出るが……。

地球から来たと思しき大量の転生者たちが、殺しても殺しても身体を替えて襲ってくるのが気持ち悪い。
彼らにも目的があるっぽいけど、こちらの世界から見ればただの侵略者で殺戮者だし、死体に入り込むならまだしも、人を殺して器(死体)を作ろうって発想が受け付けられないわ。
向こうにとっては、俺TUEEEE系の異世界転生物語なんだろうか。

全体的に台詞が大仰で芝居がかっているので、本を読んでるんだけど感覚的には舞台を見てる感じ。
実際の戦争でも、こうやって人々を煽って戦わせる煽動者がいたんだよね。
一瞬で殺されるのに敵に向かっていく人々を見ると、複雑な気分……。

特典SSペーパーは、重大ミッション(?)に挑むお子さま2人の話。