『 盲目の公爵令嬢に転生しました 2 / 波湖真 』 レジーナブックス
【あらすじ】
日本人からファンタジー世界の住人に転生した、盲目の公爵令嬢アリシア。
晴れて魔法学校に通うことになった彼女は、婚約者や友人達と学園ライフを満喫していた。
そんな折、学友エミリアと生徒会役員アラミックが良からぬことを企んでいることを知る。
彼らの陰謀を阻止するため、アリシアは魔法道具を駆使し様々な策を講じることにして――
最後の試練も波乱の予感！？
お騒がせ令嬢の奇想天外ファンタジー、完結巻！
【感想】
完結巻。
同じ元日本人でも、ヒロインにとっては見知らぬ世界に生まれ変わって得た第2の人生。
エミリアにとってはネット小説ヒロインへの転生＝ここは小説世界だ！……と、認識のズレがあるまま進むストーリー。
下手に知ってる作品と似てるから思い込んじゃう…って気持ちは分からんでもないが、それにしてもホント支離滅裂だったなぁ……。
エミリア、エミリア父、隣国王子ともにあんな軽い刑で終わったのにはビックリした。
少なくともエミリア父は処刑されると思ったのに。
隣国王子以外は、本当に心から悔いて残りの人生を贖罪にあてる……とは思ってないだろうな～と思うと、なんかモヤモヤ感が残る。
特に、第3の人生を謳歌してるっぽいエミリア。
もっと反省して殊勝な態度を見せてくれ。
腹黒策士設定はどこへやら……な騙されまくりのヒーローだったけど、ヒロインを一途に想ってるのは良かった。
早く婿入りして、穏やかで優しい家庭を築いて欲しいな～。
