『 極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています / 田崎くるみ 』 ベリーズ文庫

【あらすじ】
大手家電メーカーで働くさくらは、実家のお店の常連である誠司に密かに憧れていた。
店先で他愛ない会話ができる日々に幸せを感じていたさくら。
しかし、二人の距離が縮まってきた矢先、彼はさくらの勤め先の副社長・村瀬誠司であることが発覚。
身分の違いを憂い身を引こうとするが、誠司の溺愛は止まらず二人の関係は加速する。
そんな中、誠司の長期海外出張中に、さくらの妊娠が発覚し…。

極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています (ベリーズ文庫)

【感想】
管理栄養士×副社長。

大手電気メーカーの社食で管理栄養士として働きつつ、両親が営む弁当屋を手伝うヒロイン。
弁当を買いに来る常連男性に想いを寄せるが、ある日彼が自分の勤める会社の副社長だと気付き……。

『かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました』のヒーローの兄が今作のヒーローらしいが、前作未読でも問題なく読めた。
“弁当屋の娘”と“常連のサラリーマン”として何気ない会話をし、惹かれあってモジモジしてる2人が初々しい。
(ちなみに、ヒーローもヒロインも肉体関係含めてそれなりに恋愛経験はあるっぽい)

今回のヒーローはスパダリ系ではなく、ヒロインとの関係を諦めようとしたり、仕事や人間関係で悩んだりと人間くさいヒーローだったなぁ。
ただ、ヒーローもヒロインも自分の中で勝手に話を作って相手を諦めようとするので、そこは確認しようよ！と何度か思った。
背中を押してくれた山浦さんやヒロインの幼なじみたちには感謝しないとね！

悪役令嬢ポジのお嬢さんは、なんつーか……子どもっぽすぎて呆れてしまった。
私の職場で突然こんな茶番劇が始まったら……たぶん友だちにLINEで実況中継するわ(笑)。
彼女の父親たちは自業自得だからどうでもいいけど、向こうの会社の一般社員たちは可哀想だよなぁ。
特に、プロジェクトを任されてた人たち。
彼(彼女？)にこの先一年、いいこといっぱいありますように……(－人－)