日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 ティアムーン帝国物語 IV ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~ / 餅月望 』

【あらすじ】
孫娘ベルと、未来改変の一歩を踏み出した元わがまま姫のミーア。
帰国した彼女を待ち受けていたのは、忠臣の無茶振り――偏屈頑固な超変人賢者の説得だった!
理由を聞けば、ある公爵令嬢の妨害工作で、開校目前だった聖ミーア学園の学園長候補が全員逃走。
唯一の頼みの綱はその師匠らしく…?
目指すは、来たる大飢饉に備えた「未来の天才児たちによる新種小麦の開発」。
優秀な長を手に入れ、帝国に学問の門戸を開くべく、叡智・ミーアが動き出す!
「こうなったら、わたくしが教鞭を取って差し上げますわ!…あらアンヌ、なぜ止めますの?」
保身上等!自己中最強!
小心者の自称敏腕教師が、孫娘と共に運命に徹底抗戦する、歴史改変ファンタジー第4巻!
書き下ろし中編&巻末おまけ「ミーアの日記帳」&描き下ろし四コマ他、豪華収録!



【感想】
自分ファーストで小心者の姫殿下の物語も、もう4巻め。
相変わらず、周りの深読みと勘違いで『帝国の叡智』への評価は右肩上がり。
とうとう賢者様もたぶらかし、飢饉への備えは着々と進んでいく。

とはいえ、全部が全部相手の勘違いという訳ではなく、ミーア自身の努力や優しさで乗り越えていく場面も増え、彼女の成長が感じられた。
例え最初のきっかけが姑息な保身でも、結局は弱者を放ってはおけないんだよね。
そんな彼女の本質にルードヴィッヒが気付いて認めてくれたのが嬉しいな。

『混沌の蛇』の事件も進展を見せ、次巻は第三部に突入の模様。
今回あまり見せ場がなかったベルの出番も増えますように……。

……それにしても…舞台化とは……コロナの影響がありそうだけど、上演出来るのだろーか……。