日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 おとぎ話は終わらない〈3〉 / 灯乃 』 レジーナ文庫

【あらすじ】
出生の秘密が明らかになり、現在は皇女として父親の祖国で暮らしているヴィクトリア。
淑女教育を受けながらも、魔術の腕を磨いていたある日、彼女のもとに届いたのは、異国からの密書!?
それはヴィクトリアの親友に関わるSOSだったのだけれど、差出人も不明で謎だらけ…。
実情を探るべく動き出したところ、ヴィクトリアたちを乗せた船は、運悪く海賊に襲われてしまって―!?
謎多き魔術少女ファンタジー、文庫だけの書き下ろし番外編も収録!


おとぎ話は終わらない〈3〉 (レジーナ文庫)

おとぎ話は終わらない〈3〉 (レジーナ文庫)


【感想】
前回、国家間の争いを力業で止めた主人公。
今回は、彼女の友人・ランディの複雑な家庭事情が問題に。

彼は庶民代表だと思ってたのに!
ちょっと市井に王家の血を引く人間がゴロゴロ転がりすぎだと思うんですけど~(笑)。
彼が表情豊かな分、歪んだ環境で育てられた妹ちゃんの無表情がつらい。
でも、自分の置かれていた環境の歪みはちゃんと認識していたようなので、いまの性格はそのままだとしても、心の面ではきっともう大丈夫だよね。

ヒロインがリージェスへの想いを自覚したのはいいのだが、その過程がスパーン!と飛ばされてたのがもったいない。
その辺のモダモダも楽しみたかった~。
でも未だお互いの想いがさっぱり通じあっていないので、そこを4巻に期待しよう。

巻末のブライアンくんちの兄妹事情は…………妹さん、御愁傷様です……。
そう考えると、シャノンとこの兄妹は健全なんだなぁ……(遠い目)。
色んなカタチの兄妹事情の3巻でした。


……ところで、例の海賊の姐さんはあれで出番終わり?
眠り姫も含め、色々絡んでくるのかと思ったんだけどなぁ。