日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 有能な軍人皇弟はカタブツ令嬢を甘く溺愛する / ちろりん 』 蜜猫文庫

【あらすじ】
考古学者のゾーイはバロガロス帝国と軍事協定を結ぶための通訳に抜擢される。
彼女を指名したのは相手国の皇弟で、かつて袖にしたヴァルゼスだった。
彼は滞在中にゾーイを口説き落とすという。
「俺を少しでも憐れだと思うのならお前に触れる権利をくれ」
跪いて懇願されある約束と引き換えに体を許してしまうゾーイ。
情熱に翻弄され乱れた一夜。
隠していた想いを自覚するも彼女にはヴァルゼスを受け入れられない事情があって!?



【感想】
隣国へ留学経験のある考古学者ヒロイン×留学中のヒロインに惹かれ告白したが、フラれて逃げられた軍人皇弟。

軍事協定を結ぶ際の通訳にと指名を受けた庶民ヒロイン。
多額の報酬に釣られ赴いた先に現れた隣国大使は、留学中に告白されたが「合理的ではない」と断った相手で……。

ヒロインにフラれても諦めず、めちゃめちゃ公私混同して追いかけてきたヒーローが素敵。
強気な俺様かと思いきや、使えるものは全て利用して必死に愛を乞いヒロインを甘やかすいい男だった。

ヒロインも逆境に負けない強い子で、そんな彼女がヒーローから逃げちゃったのは……ヒーロー兄からの圧力を思えば仕方ないかな。
ていうか、あの兄はヤバい。
今回、ヒーローが本当に彼女を殺してたらどうしたんだろ。
まぁ、ヒーロー兄は気にしなさそうだけど、哀しみと後悔でヒーローは病みそうだよなぁ……。

身分差ありの結婚や、幼い国王が臣下を掌握する前途多難さなど、物語のあとも各キャラ山あり谷ありの人生を送りそうだが、みんな有限の人生を有意義に過ごして欲しい。
(ヒーロー兄はあんま近寄ってきて欲しくない/笑)