日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 双子の王子の面倒な求愛 / 愁堂れな 』幻冬舎ルチル文庫

【あらすじ】
家庭教師を生業とする柊典史は、人見知りで他人との会話が苦手。
ある日、柊に、日常会話はできるが漢字を教えてほしいという外国人からの依頼が。
依頼先を訪ねた柊の前に現れた“生徒”は、欧州の小国の王子・クリストファー、そしてそっくりな双子の弟・ルドルフ。
クリストファーから、続いてルドルフからも恋愛アプローチを受け、柊は!?


双子の王子の面倒な求愛 (幻冬舎ルチル文庫)

双子の王子の面倒な求愛 (幻冬舎ルチル文庫)


【感想】
双子の片割れの金髪碧眼王子×人付き合いが苦手な国語担当の家庭教師。

友人や恋人を作らず、家族とも距離をとる受。
ある日、漢字を教えて欲しいと指名の依頼が入り、住み込み家庭教師として双子の王子と暮らすことになるが……。

表紙やタイトルから3Pものかと思ったが、お相手は双子のうちの片方のみだった。
受が人と対面するとほとんど話せなくなるレベルの人見知りで、会社に仕事を入れられた時も攻らと暮らすよう決められた時もキス諸々された時も、「あ、あの……」しか言えず流されていくので見ていてもどかしい&イライラしてしまった。
攻との仲も、双子の片割れが御膳立てして背中を押さなかったら、そのまま諦めて帰宅してそう……。
私は、普段は引っ込み思案で後ろ向きでも、大事なトコで勇気を出して攻に告白出来るような子の方が好きだなぁ。

攻たちの思わせ振りな態度は、実は……と最後にネタばらしがあるのだが、この悪評は生涯ついて回る気がする。
どちらの王子の恋人も、日本で心ない人たちの言葉や記事に傷つけられなければいいな……と思う。
あと、受の職場のバイトくんは、きっと受が好きだったに違いない……と勝手に妄想して勝手に不憫に思ってしまった(笑)。