『 興国の花、比翼の鳥 / 櫛野ゆい 』 キャラ文庫
【あらすじ】
父上を謀殺した皇帝に、僕は必ず復讐する―!!
皇帝の孫でありながら、命を狙われ山中に逃げ込んだ李由。
そんな李由を拾ったのは、圧政に苦しむ民を助ける義賊の雷全。
一目で李由がワケありだと見抜いたけれど「怪我したガキを放っておけない」と、自分の養子として保護することに。
それから十年―剣技を磨き美しく成長した李由は、養い親の雷全に、密かな恋心を抱くようになって―!?
- 作者: 櫛野ゆい,夏河シオリ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2019/06/27
- メディア: 文庫
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【感想】
8才の受を拾った義賊の頭領×両親を皇帝(祖父)と叔父に死に追いやられた皇帝の孫。
中華風BL。
圧政・悪政を敷く皇帝に疎まれ、自害させられた父の仇をとろうとする受。
そんな受に父親の本当の望みは何かと問い、時に優しく時に厳しく導く攻に、いつしか恋心を抱くようになるが……。
作家さん買い。
前半は歴史ファンタジー、後半からラブ要素が増えていく感じ。
攻と受が互いを好きになる過程が見えないのでその辺は物足りないが、物語としては楽しめた。
所々、トントン拍子に行きすぎな部分はあるけどね。
最後の閨シーンでじゃれ合いながら幸せそうな受が可愛かった。
平和に慣れた頃、「次は陛下のお世継ぎを……」とか言い出すあんぽんたんが湧いて出ませんように。。。
そして、攻の義父が『諸国漫遊』の文字のせいで、牢のシーンまで水戸黄門ビジュアルだったのはきっと私だけではないはず……だと思いたい(笑)。
↑サイン本でした。