『 ルパンの娘 / 横関大 』 講談社文庫
【あらすじ】
泥棒一家の娘・三雲華は、警察一家の長男・桜庭和馬と素性を隠して交際していた。
ある日、華の祖父・巌が顔を潰された遺体で見つかり、華は独自に犯人を捜す。
和馬は華に婚約指輪を贈るが、殺人事件を捜査する中で華が伝説のスリ師・巌の孫だと知り悩む。
事件の真相と二人の恋の行方は?著者会心の長編ミステリ!
- 作者: 横関大
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/08/09
- メディア: 文庫
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【感想】
先祖代々警察官の家系の息子・和馬と泥棒の家系の娘・華が互いの稼業を知らず恋に落ち……からの、紆余曲折の物語。
購入後1年近く積んでいたら、いつの間にかドラマ化していたので慌てて読了。
ドラマの1話も見てみたけど、設定が結構違っててビックリ。
(和馬の所属とか彼の家族が華を歓迎してるとか)
そして、何があっても華を離さないと思った和馬が家族会議で手を挙げず、2人が別れちゃったことに二度ビックリだったわ。
正直、事件の真犯人についてはあの程度の証拠だと誰でも犯人に出来ちゃう気がするけど、主役2人の行く末を見守るという点では楽しく読めた。
個人的には和馬の妹の恋がどうなったのかも知りたかったな。
あと、物語で見える範囲では悪いことをしていないのに、結婚式をめちゃくちゃにされた和馬の婚約者がちょっと可哀想で後味悪かった。
実は裏でバリバリいじめとかしてて、式に来た友人は全員レンタルフレンドでした……的なエピソードがあれば、また違ったんだけどね~。