『 県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾 パイルドライバー / 長崎尚志 』 角川文庫
【あらすじ】
神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。
奇しくも、15年前に同様の未解決事件があった。
イマドキの刑事・中戸川俊介が現場に向かうと、長身痩躯の老年の男が現れた。
彼―久井重吾は現役時代に“パイルドライバー”の異名を持つ伝説の元刑事で、15年前の事件を捜査していた。
アドバイザーとなった久井と共に俊介は捜査を開始するが、直後、新たな殺人が…。
同一犯の犯行なのか?予測不能の新警察ミステリー!
県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾 パイルドライバー (角川文庫)
- 作者:長崎 尚志
- 発売日: 2018/10/24
- メディア: 文庫
【感想】
15年前の未解決事件と全く同じ手口で起こった一家惨殺事件。
実家の会社を継ぐため警察を辞めようかと悩んでいた俊介は、15年前の事件を担当していた警察OBの久井と共に、当時と今回の事件の関連性や真相を突き止めるべく捜査を始めるが……。
シリーズ1作目。
登場人物が多くて、特に警察関係者は誰がどの役職でどんな性格の人なのかなかなか覚えられず……。
巻頭の人物紹介に何度もお世話になりながらなんとか読み終えた。
続刊も同じくらい登場人物が多かったらどうしよう(笑)。
話の方は、予想よりも事件(犯人)のスケールが大きくなっていって、最後はどうまとめるのか期待半分心配半分で読了。
忖度なのか命令なのかは分からないけど、結局公式記録には、今回の事件は“彼”の単独での犯行……と記録されるんだろうか。
15年前の真相は、真犯人が突然浮上してきたので、出来ればもう少し前から匂わせて欲しかったな~と思った。