日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 皇帝つき女官は花嫁として望まれ中 3 / 佐槻奏多 』 一迅社文庫アイリス

【あらすじ】
「結婚前なら、僕も選んでもらえる可能性がある?」
前世、帝国の女性騎士だった記憶を持つオルウェン王国の男爵令嬢リーゼ。
彼女は、転生前も今も変わらず愛してくれる次期皇帝候補シディスと正式に婚約し、楽しく過ごしていた。
ところがある日、帝国と周辺国の貴族達のお見合い係に抜擢されたリーゼは、隣国の青年セレンに絡まれたあげく、帝都で人が犬に変わる事件に巻き込まれてしまって!?
お見合い参加者に嫉妬する彼の誤解も、帝都の混乱も、まとめて解消してみせます!
秘密を抱える女官の転生ラブコメディ第3弾!



【感想】
帝国外出身のリーゼが皇族と婚約したことで、自分たちにもチャンスが!と周辺国から貴族や王族たちが押しかける。
そこで公式行事として、“お見合い”が開催されることになったのだが……。

今回もドナン教が暗躍し、ワンちゃん大量発生。
何で毎回犬なんだ……と思ったら、犯人の好みの問題でしたか。
魔力を歪められて強制的に犬化させられた騎士らは災難だったが、中盤で配置された人たちの条件=犬になっても楽しめる、には笑ってしまった。
事件後、全裸で走り回る解放感に目覚めていないことを祈ろう……(笑)。

お見合いの仕切り役となったキルスティン姉上が、前巻の印象と全然違っててびっくり。
めちゃめちゃ生き生きとしてたね。
見合い結果が楽しみだが、出来れば参加者にも名前が欲しかったかな。
『犬好き令嬢』や『女性騎士』だけだと少々味気ない。

皇帝指導の元、犬の鳴き声や走り方を訓練したり、リーゼの犬になりたいとおねだりするシディスに、一体何を目指しているのか聞きたい気持ちは置いといて(笑)、新キャラの彼があの時の“彼”だったのは意外だった。
なんか思ってたのと違ったなぁ。
まぁ、ドナン教とはこれからもやり合うことになりそうなので、奴らが黒い石を調達する手段が1つ減ったことを喜ぼう。
今後は彼も戦力になるといいな。