『王国のΩ / 天野かづき』角川ルビー文庫

【あらすじ】
王宮で庭師として働くシャルは、ある日突如発情し、偶然居合わせたαの王子・ユリウスに抱いて貰った。
そのことで自分がΩだと知ったシャルは、幼い頃から密かに想いを寄せていたユリウスをツガイに指名するが…！？

【感想】
第二王子α×庭師Ω。

オメガバースもの。
この世界でのΩは絶滅危惧種的存在で、特にこの国では身分にかかわらず王族に嫁ぐ決まり。
友人である攻への想いを胸に秘めていた受は突然発情期を迎え、自分が稀少なΩだと言われる。
戸惑いつつも攻との未来を選ぼうとした時、自分の選んだ王族が次期国王になると聞かされて……。

受が攻を思って身を引き、兄王子を選ぼうとする設定はとても好き。
ただ、受の心情は分かりやすかったけど、攻が何を考えているのかあまり描かれていないので、いまいち甘さを堪能出来なかった。
さらっと読めるのがルビーのいいところなんだけど、今回はさらっとし過ぎだったかなぁ……。

せっかく美形イラストがあるのに、兄王子の出番がほとんどなくて寂しいわ。
おっさん王弟より、優美だけどしたたかそうなおにーさんをもっと見たかったよ！(笑)

日々感想。