日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 恋する豹と受難の猫 / 野原滋 』 幻冬舎ルチル文庫

【あらすじ】
強力な魔力を持つ王族と貴族だけが宮殿内で贅沢を極め、平民は虐げられている世界。
農民の子・ケインは貴族の役人に反発したため、夜の間は猫の姿になる呪いをかけられてしまう。
実はケインは現代日本からの転生者。
「健一」だった前世の記憶とスキルを生かして、なんとか宮殿にもぐりこみ、呪いをかけた役人を探していたところ、庭で美しい豹をみかける。
その夜、猫の姿になって、豹が飼われているという離れに行くとそこには金髪の美しい青年がいた。
彼こそは同じく呪いで昼は豹にされているこの国の王子・リヒトールだった。
互いの秘密を知らないまま惹かれあう二人だが……?



【感想】
王族×平民。

辺境の村で暮らす受は、呪いをかけられたことをきっかけに前世を思い出す。
王都ならば呪いを解く方法が分かるかもしれないと、村を出て王宮で働き始めるが……。

昼間は人間、夜は黒猫になる受と、昼間は豹で夜は人間に戻る攻の言葉を交わせない中での交流が面白い。
美味しそうなピザを食べる直前で取り上げられて愕然としてる豹を想像すると、可哀想だけど可笑しくて笑ってしまった。

受の料理の虜となった攻が、プリンが好きすぎて「人類の宝」と絶賛し「桶いっぱい食べたい」と言ったり、マヨラーとして開花しタルタルソースを「至高の味わい」と讃えたり……と、食欲全開すぎて秘された王子というより食いしん坊王子な印象だったな。
好きなのは分かるけど、桶いっぱいは色んな意味でヤバイと思うの(笑)。

ところで、ハンバーグにゼラチンを入れると本当にジューシーになるのかしら。
今度入れてみようかな。