『 次期国王はウブな花嫁を底なしに愛したい / 真崎奈南 』 ベリーズ文庫

【あらすじ】
田舎で暮らすウブな少女・リリアは、ある日偶然次期国王候補で王太子のオルキスと出会う。
見目麗しい彼はいきなり「見つけた、お前は俺の妻だ」とリリアにキスをしてきて…！？
突然のことに戸惑うも、なんとリリアは噂されている未来の王妃の姿そのものだったのだ。
「俺を好きになれ」
―そこに愛はないと思っていたのに、甘美な命令を下す彼の独占愛に溺れていき…。

次期国王はウブな花嫁を底なしに愛したい (ベリーズ文庫)

【感想】
次期国王を決める運命の乙女だと予言された田舎育ちの村娘×ヒロインと森で出会い惹かれあう第1王子。

絵師さん買い。
ヒーローは基本冷静沈着だが、ヒロインに対してのみ優しく甘々仕様なところは良かった。
ヒーローが王位よりもヒロインを、ヒロイン父が騎士団長の地位よりもヒロイン母を選んだのに対し、王様は最低やね。
こいつにザマァが欲しかったわ。

思わせぶりな態度だった第2王子が予想外にへなちょこで、ママンに逆らえないただの人であった。
現在母親と一緒に北の方にいるようだが、引き離しておいた方が彼のためになるような気がする。
敵呪術師の行方も含め、悪役の処遇が甘いわ。

一応事件(陰謀)はあるものの、ヒーロー・ヒロイン父・導師さま・ヒーロー側近等々、ヒロインの味方の人数や実力が敵に対して多すぎるからか、ハラハラドキドキは全くない安心設計の話だった。