日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 レゾンデートル / 知念実希人 』 実業之日本社文庫

【あらすじ】
末期癌を宣告された医師・岬雄貴は、酒浸りの日々を送っていた。
ある日、不良から暴行を受けた岬は、復讐を果たすが、現場には一枚のトランプが―。
そのカードは、連続殺人鬼「切り裂きジャック」のものと同じだった。
その後、ジャックと岬の奇妙な関係が始まり…。
最注目作家、幻のデビュー作!
(『誰がための刃 レゾンデートル』改題・改稿)



【感想】
末期癌を宣告された医師と、『(切り裂き)ジャック』と呼ばれ世間を騒がせる連続殺人鬼。
無関係だった2人は1つの殺人事件で繋がっていく……。

著者デビュー作の改題・改稿作品。
登場人物が多くて覚えられるか不安だったが、出た端から殺されていくのでその点では安心だった……といっていいのか(笑)。
主人公は余命宣告されているので結末は予想出来るが、養家での虐待から逃れ上京してきた少女の存在がクッションとなり、あまり殺伐感は感じなかった。
最後のお墓参りシーンは、映像化したら映えそう。

デビュー作なので浅い部分は多々あるが、登場人物の多さのわりに綺麗にまとまっていたと思う。


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 ↑サイン本でした。