日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 侯爵令嬢の婚活 ― 媚薬の失敗により、国王陛下の新妻になってしまった私の顛末 ― / 白花かなで 』 メリッサ

【あらすじ】
抜き差しならない事情により早急に、結婚相手を決めなければいけない侯爵令嬢のイーリス。
国王主催の夜会で、とある地味系伯爵に媚薬を盛り既成事実を作ってしまおうと画策したが、こともあろうに国王エルネストが媚薬入りの果実酒を口にしてしまい…。
エルネストに強引に蕩かされたイーリスを、偽りに塗れた甘すぎる新婚生活が待ち受けていた―!
愛され下手の侯爵令嬢×女性が苦手な国王陛下の溺愛ラブファンタジー


侯爵令嬢の婚活 ―媚薬の失敗により、国王陛下の新妻になってしまった私の顛末― (メリッサ)

侯爵令嬢の婚活 ―媚薬の失敗により、国王陛下の新妻になってしまった私の顛末― (メリッサ)


【感想】
姉からの悪意のない価値観の押し付けにより、望まぬ相手との結婚を決められる寸前の侯爵令嬢×女性全般に対して拒絶反応を起こす国王陛下。

姉の信奉者を伴侶にされては堪らぬと、毒にも薬にもならなそうな地味な伯爵(25歳年上)に媚薬を盛り、穏やかな生活を手にいれようと画策したヒロイン。
しかし、手違いで媚薬入りの葡萄酒を国王が口にしてしまい……。

web版未読、絵師さん買い。
Hシーン多め。
媚薬の真贋については、持ってきた義兄が国王付き補佐官という時点でお察しだが、ヒーローが予想以上に影で頑張ってたのに全く報われてなくて笑った。
自然な出会いを画策しても、何度も何度も邪魔され失敗し……の末がこの計画だったのか………。
しまいには、出会いを演出する前に“最終的には彼女と知り合って結婚するんだから”と先行して花嫁衣装まで作らせる始末。
さすがは29歳の初恋である。
しかし、モカさんの描くヒーローなら許せてしまう。
イラストマジック。

価値観が絶望的に違う華奢で可憐で甘え上手な姉に傷付けられてきたヒロインと、横暴で狡猾な姉妹に虐げられてきたヒーロー。
どちらの状況も私なら耐えられんが、言葉が通じない分ヒロイン姉の方がストレスがたまりそうだ。

ヒロインの義兄(ヒロイン姉の旦那)が嫁をペットとして可愛がってる風で、たぶんこの話の中で彼が一番歪んでる人だったわ。
この場合、彼の中で自分の子どもは人間なのかペットなのか……。