日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 貴公子さまの溺愛ごはん / 弓月あや』 ルチル文庫

【あらすじ】
大正時代。
ぼろぼろな姿で裏道に倒れていた晶は侯爵家次男・音羽夏彦と出会う。
突っぱねる晶だったが流されるまま夏彦の家へと招かれ、おいしいご飯にお風呂、更には『洋食くしだ亭』での仕事まで紹介される。
沢山のものを与えてくれる夏彦の優しさに戸惑いながらも充実した毎日を過ごす晶は、婚約者がいるはずの夏彦に突然キスされて!?


貴公子さまの溺愛ごはん (幻冬舎ルチル文庫)

貴公子さまの溺愛ごはん (幻冬舎ルチル文庫)


【感想】
侯爵家の次男坊×女衒から逃げてきた農家の息子。

大正時代。
父親に売られ、逃げた先で攻に拾われた受。
無知で強気だが真っ直ぐな心を持つ受が、攻の優しさに支えられて成長していく物語……だと思うんだけど、なんとなくテーマがぼやけてたような……。
ご飯ものとしても溺愛ものとしても半端な印象だったので、もっとどちらかをガッツリ前面に出して欲しかったな。
(例えば、ご飯系でいくなら受が簡単なものでもいいから、一品作れるようになるとか……)

侯爵家から独立したとは言え、伯爵家のお姫様と婚約するような身分の攻が、食堂の見習い受とこの先添い遂げられるのか……?などなど心配も残る。

今回は出てこなかったけど、受が逃げたってことは父親は金を返すことになって怒ってるだろうし、女衒の連中が探してる可能性もあるし……。
攻と師匠だけでなく、姫様も味方になって受を守ってくれたらいいな。