『 破滅エンド回避のため聖女を目指してみたら魔王様が溺甘パパになりました / 瑞希ちこ 』 ベリーズ文庫
【あらすじ】
孤児院で暮らす5歳のアイラは、最強の魔王・ジェネシスに引き取られ、聖女になるよう告げられる。
同時に前世の記憶を取り戻し、自身が乙女ゲームの破滅不可避な悪役王女に転生したことに気づき…。
「享年15歳だなんてぜったいに嫌!」
――聖女になってハッピーエンドを迎えるため、苦手な魔法を猛勉強!
ついでに手料理を振る舞ったりとパパに全力でなついてみたら、冷酷魔王が溺甘パパ化して…!?
【感想】
5歳で魔王に引き取られた孤児ヒロイン。
封じられた魔王の魔力を取り戻すため、聖女となるよう命じられ前世の記憶が蘇る。
ここは乙女ゲーム世界でこのままではどのルートでも自分は死んでしまう!と、まずは魔法を極めるべく奮闘するが……。
前聖女に騙し討ちされ、魔力を封じられた魔王パパが可哀想。
ハニトラもアレだけど、国王の愛人とか生々しいな…。
ヒロインが将来結婚して子どもが出来てもアルバーンの血は継がれないはずけど…その辺はどうなるんだろうね。
ところで、ヒロインが騎士団を国の権力者と言っていたのに違和感を覚えたんだけど、別に彼らは権力を握ってないよね?
それとも、実はめっちゃお偉い貴族様のご当主集団とかだったんだろうか。
それはそれで面白そうだが(笑)。
あと、終盤の『魔物たちをふっかけて』(けしかけて?)とか『私の勝手な妄想』(勝手な想像?)など、それは違うのでは?な表現があったので、編集さんはその辺のチェックもして欲しいな~と思った。
それにしても、散々好き勝手したのに裏切りの事実さえ無かったことにして、今も自分に都合のいい嘘をばらまいているクリスタがそのままってのが納得いかん。
これで許しちゃうと、卒業後に男の取り合いとか職場関係とかでも似たようなことするんじゃないの?
ヒロインの名誉のためにも、 あの場に残ってた騎士団か学園関係者から真実が周囲に伝わって欲しいなぁ。