日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 偽聖女にされた令嬢はそれでも全てを救いたい / アルト 』 アルファポリス

【あらすじ】
『聖女』として生きた前世を持つ、転生令嬢ミレア。
奇しくも今生でも『聖女』の地位を与えられた彼女は、人を救う事こそ己の道だとして、弱者救済に精を出す。
そして、王国全土を覆う結界を密かに張り続け、人知れず、魔物の脅威から人々を守っていた。
しかしある時、婚約者である王太子から『偽聖女』と糾弾され、挙句の果てに婚約まで破棄。
さらに、結界を張り続けた無茶が祟って倒れてしまう。
それぐらいで挫けるミレアではないものの、彼女が倒れた影響で結界が綻び、魔物の侵入が発生!
魔物との戦いの最前線であり、己の実家もある辺境へ、急ぎ向かうこととなる。
一方、王都では王太子が不穏な動きを見せる。
実は一連の『偽聖女』騒動には裏があり、王国を揺るがす大事件が始まろうとしていた―!
献身的すぎる(元)聖女の救世ファンタジー



【感想】
王太子の婚約者で『聖女』と呼ばれるヒロインには、かつて聖女であった前世の記憶がある。
自身の命を削り全てを救いたいと願うヒロインだったが、ある日王太子から婚約破棄を告げられて……。

うぅーん…。
なんだろう、一応最後まで読んだけど『物語』を読んだ気がしない。
ひたすらヒロインが考える“あるべき聖女像”を聞かされ続けてる感じだった。
王太子の反応は極端すぎるけど、気持ち悪いって思っちゃう気持ちはなんとなく分かる。
なんかシスターメリッサ教の狂信的な信者って感じだったわ。
前世のヒロインがどれだけ酷い生活を送っていたかや、シスターメリッサにどうやって救われ聖女の力に目覚めていったか……という辺りの具体的なエピソードがあれば、ヒロインに感情移入しやすくなったんじゃないかな、と思った。

多少魔物に襲われてもたいしたことないだろ~と平和ボケしてた王太子は、牢から出して最前線に送り込みたかったなー。
自分のしたことの結果を、ちゃんと自分の目で見て反省して欲しい。
「あいつ」とか言ってる時点であんまり期待はできんが。
あ、ちなみに、ラブ要素は全くナシでした!
レインよ、てっきり君がヒーローかと……。