日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 純黒の執行者 / 青木杏樹 』 メディアワークス文庫

【あらすじ】

怪死体や猟奇殺人事件を捜査する“奇特捜”に所属の刑事・一之瀬朱理には、一つの噂がある――彼の担当した事件は必ず【被疑者死亡】で終わると。
3年前に起きた一家惨殺事件の唯一の生き残りである朱理。
瀕死の重傷の中、突如現れた悪魔を名乗る青年・ベルと契約した朱理は、己の死を回避する代償として、犯罪者の命を捧げていた。
全ては家族を殺した犯人に復讐をするため――謎めいた狡猾な悪魔・ベルと共に、朱理は凶悪犯罪者逹を葬る。
冷静無慈悲な刑事×謎めく狡猾な悪魔が紡ぐ、宿命のバディサスペンス!

 

 

【感想】

妻子を惨殺され、自身も瀕死の重傷を負った刑事・朱里。

死の淵で悪魔と契約した朱里は、妻と娘を殺した犯人に復讐するため、凶悪犯たちを追い詰めその魂を悪魔に与え続けるが……。

 

面白かった。

刑事と悪魔のバディもの……というか何というか。

首を切られてほぼ死んでいるのに、犯人への憎しみだけで持ちこたえていた朱里に興味を持ち、取引を持ちかけた悪魔のベル。

普段は日本オタクな怪しい外国人にしか見えないベルだけど、要所要所で見せる残酷さや酷薄な姿を見ると、やっぱり悪魔なんだなーと思う。

 

妻と娘を殺した犯人は最後に報いを受けたが、これは元凶を倒すまで続くのかな?

もし続編が出るなら読みたいと思う。

 

正義を為すべき刑事の朱里が、自分の命を繋ぎ止めるためにベルに彼好みの殺人犯たちの魂を喰わせる……という設定がなかなかエグい。

朱里が担当した事件はほぼ100%犯人が死んでるのは、監察対象とかにならないのかしら。

外から見ると、絶対怪しいよね(笑)。