日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 キャラクター / 長崎尚志 』 小学館文庫

【あらすじ】
漫画家デビューを目指してアシスタント生活を長く続ける山城圭吾は、ある日、「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチを頼まれる。
前から気になっていたその家を訪れると、暗闇の中から大音響でオペラが流れていた。
家の玄関ドアが開き、手招きに促されるようにして家のなかに入ると、そこには殺害された家族四人の姿があった。
「ぼくの顔、見た? 見ちゃったよね」
第一発見者となった山城は、その現場でひとりの人物を目にしていた。
やがて、彼はその事件をモデルにした漫画でデビューする。
家族四人殺害事件も続いていた。



【感想】
漫画家を目指すもデビュー出来ず、アシスタントをして生活している主人公。
ある日、『誰が見ても幸せそうな家』を描いてこいと言われスケッチしに行った先で、一家惨殺の現場と犯人を見てしまい……。

急遽映画版を観に行くことになったので、その前に原作を……と思い購入。
でも、映画版とは後半の展開が違うんだね。
まぁ、それはそれで1作品で2度楽しめてお得なのかな?

主人公が描く漫画と、現実世界で起こる殺人事件とのリンク。
あの女の子、結局助かったのかなぁ。
清田の台詞じゃないけど、意識が戻ったら戻ったで辛い現実が待ってるんだよな…。

さらっと書かれて終わっていたけど、両角やその母があの村でどんな生活を送っていたのか。
また、消えた住人たちがどうなったのかが気になる。

主人公が描いた『34』が面白そうなので、作中劇ならぬ作中漫画として誰かコミカライズしてくれないかな~。