『 ブラッド・ブレイン 闇探偵の降臨 / 小島正樹 』 講談社ノベルス

【あらすじ】
ある母娘を脅かす「悪魔の声」。
その正体と目的は？
警視庁捜査一課の刑事・百成完から相談を受けた「闇の探偵」月澤凌士は、たちどころにその謎を解き明かす。
だが、、それは複雑怪奇な連鎖殺人の序章でしかなかった。
完璧なアリバイを支えるトリックと、犯罪の恐るべき全貌を月澤は見破れるか？
そして月澤自身に隠された最凶の秘密とは？
本格ミステリー界を揺さぶる強烈な名探偵登場！！

ブラッド・ブレイン 闇探偵の降臨 (講談社ノベルス)

【感想】
シリーズ1作目。

若手刑事と獄中の犯罪者とのバディもの。
購入後3年近く積んでいたが、講談社タイガから2巻が出たので積み本タワーから発掘(笑)。

実行犯や裏にいた人物については、読んでいれば早い段階でこの人だろうな、となんとなく分かる。
ただ、あのトリックというか何というか……その辺は「えー、こんなんわざわざするの？」と笑ってしまった。
鑑識が飛沫血痕の分析をしたら、蛭の体液とか細胞とかバレそうなもんだけどねぇ……。

シリーズが進んだら、内藤了さんの『藤堂比奈子』シリーズみたいに外部の人間が成りすましで例の施設に入り込んだり、施設を襲撃したり……な展開になりそう。
それか、今回の黒幕と早坂さんが施設を支配し、それを百成と仲間のフリをした月澤が止めようとするとか。
月澤が犯した警官殺しの真相も読んでみたい。