日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 悪役幼女だったはずが、最強パパに溺愛されています! / 朧月あき 』 ベリーズ文庫

【あらすじ】
前世の記憶を取り戻した皇女・ナタリア。
ラノベの悪役令嬢に転生していることを自覚するも、このままでは破滅エンドまっしぐら…。
回避するには冷酷な父・皇帝リシュタルトに守ってもらうしか道はない!
保身のため父親に全力で媚を売ることにしたナタリアだが、リシュタルトはなぜか優しく、過保護な溺愛を注いできて…!?
愛されチートが勃発!
(予想外に)獣人パパから愛されてしまう幼女のほのぼのファンタジー



【感想】
赤ちゃんの時に前世を思いだし、ここがラノベの世界だと気付いたヒロイン。
このまま小説ヒロインが現れれば、自分は悪役令嬢として処刑されてしまう…。
なんとか生き延びようと、父や兄に媚びて逃亡までの時間を稼ぐ決意をするが……。

人皇帝パパを幼女の愛嬌で籠絡しようとする、血の繋がらない娘のヒロイン。
いやー、ヒロインの母親はクズだったなー。
こういうのが相手でも愛さずにはいられないって、“番”システムって怖いな。
お兄様の番もあんなんだったしね。
お兄様の場合、この先子孫は残せるのかしら。
妹以外の誰かを好きになれるといいんだけど…。

ヒロインの思考が腹黒で、後半まで娘(妹)を愛する父や兄の気持ちを利用して操ろうとしてるところに少々モヤった。
途中、金づるとまで言ってたし。
もう少し早く、純粋に家族として愛して欲しかった。
あと、寸止めしないでサクッと人が殺されてくとこにもちょっと驚いた。
意外と容赦ないな、この世界。

ヒーローの正体や、彼がヒロインに寄り添う理由は予想通りだったけど、そもそも侍女さんたちは彼をどこで見つけてきたんだろ…?と、最後までそこが気になった。
ヒロインが成人後に巻き起こるであろう、うちの娘(妹)はお前にはやら~ん!!騒動が楽しみ(笑)。