日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 殿下、あなたが捨てた女が本物の聖女です / 狭山ひびき 』 一迅社ノベルス

【あらすじ】
次期聖女を妻にしたいからと、第一王子メイナードから婚約破棄された侯爵令嬢のアイリーン。
なのに聖女に選ばれたのはアイリーンだった!
聖女って強力な癒し手のはずで、わたしの力は微力だけどなんで……?と疑問を抱きつつも、「ざーまあー!」と内心高笑い。
それからというもの、山のように届く求婚の手紙とプレゼントを避けるため領地へと逃れたら、メイナードが待っていて!?
いまさら愛してるとか言われても信じられません!
わたしは素敵な人と素敵な結婚をして見せるんだから!
幸せになりたい侯爵令嬢の物騒すぎる聖女生活、いざ開幕!!



【感想】
聖女を妻にしたいからと、婚約者である王太子に婚約破棄されたヒロイン。
彼の新たな婚約者は、次期聖女確実と言われる令嬢。
しかし、聖女選定の儀式で選ばれたのは、強い癒しの力を持つ新婚約者ではなく、微々たる力しか持たないヒロインで……。

1巻目。
タイトルやあらすじ、帯のあおり文句から、元婚約者へのザマァ物語かと思い購入。
が、婚約破棄の真相や聖女の真実などが絡み、ある意味復縁までの物語になるっぽい雰囲気だった。
ちなみに1巻では再婚約に至らず。

王太子ヒーローにとってはやむを得ない理由による婚約破棄だったんだろうけど、女性目線で見るとやっぱり裏切り以外の何者でもないよね。
理由を話してれば話は別かもしれないけど(それでも受け入れ難いが)、1度傷付いた心はもう戻らないと思う。
でもきっと、ヒロインは絆されて許して婚約して結婚するんだろうな……。

ヒロインとヒーローの婚約を巡るアレコレだけでなく、聖女を手に入れようとする国内外からのあの手この手の策略策謀。
悪役令嬢ポジションの子のやらかしやら、聖獣の出現などなど。
色々な話が詰め込まれているので、色んな展開が読めて嬉しいな~って人と、話があちこちに飛んで落ち着かない……って人とで評価が分かれるかもしれない。

購入特典SSペーパーは、婚約者時代の2人のダンス練習風景。