日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます / 碧貴子 』 メリッサ

【あらすじ】
「ご安心なさって? 言われなくとも、乙女を抱くように優しく抱いて差し上げましてよ?」
侯爵令嬢アニエスは、長年の片恋の相手であり婚約者である王太子のリュシリュールに婚約破棄を告げられる。
彼の隣りには恋敵の姿が。
どうせ愛されることはないのであれば、捨てられ虐げられることしかないのであれば、だったら最後に……。
家を、そして自らの自由と矜持を守るために取ったあるとんでもない行動で、しかし何故かアニエスはリュシリュールに執着されてしまう。
意地っ張りで素直になれない二人の縺れに縺れた恋の行方は……――



【感想】
意地っ張り侯爵令嬢×意地っ張り王太子

長年想い続けていた婚約者に婚約破棄を告げられたヒロイン。
どうせ捨てられるなら最後に…と、魔法で動けなくした上で彼の貞操を奪い逃亡したが……。

自分を憎んでいる婚約者をヤり逃げしたら、追われて捕まって監禁凌辱されたところから始まる、面倒くさい2人のお話。
いやホント、どいつもこいつも面倒くさいな!
ヒーローが拗らせすぎてて、謝罪も告白も喧嘩売ってるようにしか聞こえない(笑)。
まぁ、ずっとあんな態度を取られてたら、ヒロインがヒーローを信じられなくなるのも仕方ないと思う。
私ならこんな婚約者(夫)は御免だけど、2人とも幸せそうなんで……ま、いいか。
私はヒーローより彼のお兄さんの方がいいわ~。

1番の元凶は国王な気がするけど、王様だから何のペナルティも無いのかねぇ。
私情で後々まで残る火種を作ってさ。
国民にとってはいい王様かもしれないけど、妻や子どもにとっては自己中で最低な夫で父親だと思う。
大変な部分は息子に丸投げだしね…。
こんな、いつ裏切るか分からない国王に忠義を尽くさにゃならん臣下は大変だわ~。
侯爵家、離反しちゃえばいいのに(笑)。