『 復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる 5 / クレハ 』 アリアンローズ
【あらすじ】
獣王国での事件を乗り越え、ようやく竜王国に戻った森川瑠璃。
ジェイドから貰った竜心の意味を知った彼女は、大いに悩んでいた。
そんな折、前竜王のクォーツが竜王国に戻ってくる。
気さくな彼に瑠璃も打ち解け、ジェイドとの関係を相談するほどになっていく。
瑠璃が日々悩む中、竜王国に突如攻め込んできた不審な帆船を追い、ジェイドは魔女の国へ向かうことに。
さらに竜王の留守を狙ったように、瑠璃も事件に巻き込まれてしまい……!?
「ちゃんと言葉にして下さい。私はちゃんとジェイド様の言葉で伝えて欲しいです」
二人が手にした幸せいっぱいのフィナーレ!!
精霊と魔法の王道異世界ファンタジー第五弾、これにて完結!!
【感想】
シリーズ完結巻。
竜王ジェイドから竜心を渡されたものの、決定的な言葉が無いためその意味に悩むルリ。
そんな中、竜王国に先代の竜王が戻ってきて……。
獣王国から帰国したルリに、もふもふさせて~~!と群がる竜族が可愛い。
もふの禁断症状(笑)。
ルリの召喚や神光教、精霊殺しの魔法等々。
この世界に起きていた諸々の不穏な動きの大元が判明したものの、そこで許しちゃうのか~とモヤモヤ。
精霊が絶対の世界だから仕方ないのかもしれないけど、人の命が軽いなぁ。
今まで死んでいった名もなき人々のことを思うとやりきれないね。
ルリの祖父や両親がこっちに来る件は、もっと特別な意味があるんだと思っていたのに特に活躍もなくて肩すかし。
え、ホントに来ただけ?
温泉施設作りもそうだけど、もうちょいメインストーリーに絡めて欲しかったなぁ~。
竜族の愛は一途で素敵だとは思うけど、種族が違うとなかなかしんどいな……と思った。
↓ シリーズ全巻が読める合本版が出てた…… ↓