『 ラウルの弟子 ～最愛の弟子と引き離されたら一夜で美少年になりました～ 下 / 木龍がみね 』 Ruby collection
【あらすじ】
黄金竜に攫われ、10年後の世界に金髪の美少年の姿で目覚めた治癒術師のラウル。
宮廷魔術師となった弟子のシノを訪ねた王宮で第三王子の魔術教育者に抜擢され、同じく王子に魔術を教えるシノと少しずつ距離を縮めていた。
しかしある時、ラウルの精神世界に黄金竜・ラドゥルだという金髪の少年が現れる。
彼はラウルが消失した10年間の秘密を打ち明けるが、それは国の未来を左右する大問題で…！？
【感想】
受の正体に気付きつつある、元弟子の宮廷魔術師×姿が変わり攻に冷たくされても、側で見守りたいと願う治癒術師。
10年前に何が起こったのか、受が変化した理由が判明。
受もそうだけど、黄金竜も自分を犠牲にして相手を救うことに一切の疑問や躊躇いがないからタチが悪い。
最初に地竜とお互いの考えを相談し合っていたら、違う現在があったんだろうか……。
攻のためなら自分がいくら傷つき血を流しても平気な受と、受を守り共に生きるためにと力をつけた攻。
互いを唯一としながらも、攻のためだったら笑顔で躊躇いなく死んじゃいそうな受と、何万という他人を犠牲にしても受と一緒に生きる！という攻の愛し方の差が興味深かった。
地竜に諭され、受が自分の間違いに気づいて本当に良かったわ。
いつか、地竜が黄金竜を連れて帰り、竜ファミリーが揃って治療院に遊びに来るお話。
それとユマ王子とシノノメ、ソウマ王子とヒーくん、そして失恋確定のイルマ王子の恋の、三王子の話も読んでみたい。
