日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 私は悪役令嬢なんかじゃないっ!! 闇使いだからって必ずしも悪役だと思うなよ / 音無砂月 』 レジーナ文庫

【あらすじ】
前世で読んでいた小説の世界に、悪役令嬢として転生したクローディア。
闇の精霊王の加護を受けている彼女は人々から嫌われ、悲惨な死に方をする運命にあった。
それだけは回避したいと思っていたら、ひょんなことから闇の力で人助けしてしまう。
すると嫌われ人生から一転、王子様に気に入られ、ついには国を救う役目を任されて――!?
恐怖の力で世界を平和にしちゃいます!?
悪役令嬢が大活躍する、爽快転生ファンタジー
文庫だけの書き下ろし番外編も収録!



【感想】
日本で不幸な最期を迎え、小説世界に転生したヒロイン。
しかし生まれ変わった自分は、やがて戦場で殺される運命の悪役令嬢で……。

本屋さんでコミカライズの試し読みをし、先が気になったので文庫版を購入。
帯や表紙の印象と実際のヒロインの性格にかなり差があった。

精霊が存在する国で、人々に忌み嫌われる闇の精霊王の加護を受けて生まれたヒロイン。
どちらの人生でも両親に疎まれているし、前世では父親に殺されてるし……ヒロインの基礎設定が重い。。。

強大な力を持つ精霊王の加護持ちと分かっているのに、陰口だけでなく面と向かって馬鹿にする連中は、自分がぷちっと潰されるとは思わないんだろうか。
後に手のひら返しですり寄ってくる連中も含め、どいつもこいつもロクでもないな。
あと、小説ヒロインがめっちゃ小物感漂ってて、光の精霊王がどこに惹かれたのかさっぱり分からなかった。
前世を思い出すまでは純粋な子だったのかなぁ……。

恋愛部分と黒幕絡みの顛末は駆け足気味。
これ、2冊くらいに分けて各エピソードをもう少し細かく書いた方が面白くなったんじゃないかしら。
ヒロイン家族との歩み寄り部分も、もうちょい読んでみたかったな。
弟が姉を受け入れていたのは、偏見を持たないよう兄が教育してたんだろうか……。