『 恋知らずのラプンツェル / 松幸かほ 』 ダリア文庫

【あらすじ】
会社員の眞幸は、いわゆる「御曹司」。
周囲は「後継者候補から外れた」と噂していたが、本人は今の静かな生活が気に入っていた。
ある日、高校の先輩である成彰からパーティーに誘われる。
エリート起業家で多忙なのに、昔から自分を気にかけてくれる優しい彼に憧れていた眞幸。
しかしその夜、なんと成彰に告白される！
「今まで通りでいい」と彼は言うが、それ以来甘い視線を意識してしまって！？
エリート起業家で大人の男×不遇の御曹司。

恋知らずのラプンツェル (ダリア文庫)

【感想】
エリート起業家×見捨てられた御曹司。

同じ学院の卒業生の攻と受。
9歳年上の攻が、不遇な受を大切に大切にしてるのがいい。
薄幸の美青年な見た目に反し、自分の意思を貫く強さを持ち仕事面でも有能な受に、きっと会社にも隠れファンは多かっただろうな。
まぁ、その辺も攻は武田氏経由で把握してそうだが(笑)。

受の実父＆義母による受の扱いは酷いが、彼ら以外はみんな受に優しいのが救いかな。
遠ざけるためとはいえ、金がかかるであろうあの学校に入れてくれたことだけは感謝だわ。
あと、受の異母弟がとても良いブラコンであった。
蓮川さんによる巻末のイラストも◎。