『 弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった / 小田ヒロ 』 ビーズログ文庫
【あらすじ】
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私、伯爵令嬢ピア。
国外追放の運命にすっかり弱気になり、婚約解消して学芸員になると宰相令息ルーファス様に申し出るが、逆に「僕が本当に婚約破棄するか賭けようか?」と闘志に火をつけちゃったみたい!?
私が引きこもって化石研究に打ち込むうちに、ルーファス様は私を囲って追放フラグをドンドン折り始め―!?
弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった (ビーズログ文庫)
- 作者:小田 ヒロ
- 発売日: 2020/08/15
- メディア: 文庫
【感想】
化石好きの伯爵令嬢×宰相令息。
10歳の時に、自分が宰相令息ルートの悪役令嬢だと気付いたヒロイン。
恋人に手酷い裏切りを受けた前世の記憶から、ゲームヒロインが現れまた捨てられるくらいなら、いまのうちに婚約を解消して欲しいと婚約者に告げるのだが……。
前世の記憶の影響で自己評価が低いヒロイン。
数年後に現れるゲームヒロインの影に怯えつつも、化石のことになると目をキラキラさせ泥まみれで発掘したり、語りだすと止まらないのが可愛い。
ヒーローがヒロイン一筋で彼女を溺愛してるので、安心して読めるのもいい。
『1番大切なもの』を要求するシーンのやり取りとか好き。
物語としては、ゲームヒロイン父の狙いや黒幕の存在、アレに何を入れていたのかなど不明な点が多々あるので、そのうち続刊が出るのだろうか。
本当に魔法なのかそれとも違法薬物なのか。
そもそもこの世界、魔法があるのかな。
他の人が使ってるの見たことないけど。
もし続きが出るなら、ヒーロー領はオイルマネーで更に潤ったりするのかしら(笑)。
思わせ振りに出てきた某おじさまが何の役にも立たなくてガッカリしたり、もう王太子は第2王子に変更したらいいよ……と思ったりしつつ、全体的には楽しく読了。
もし続刊が出たら買うよ。