日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 転生王女と狼王子 ~獣人国でもふもふ園を作っちゃいました~ / 柚木ユキオ 』 コスミック文庫α

【あらすじ】
平凡なOL山田友美が転生したのは大好きだったゲームと同じ世界。
それでヒロインだったらいいけれど、ちょろ~としか出てこない脇役のローレッタ姫で……。
残念に思っていた友美だったが、ある日、政略結婚の話が持ち上がる。
相手は獣人国の王子ラウルだと聞き、一気にテンションMAXになってしまう。
なぜならラウル王子は友美の一番の推しキャラだったから!!



【感想】
落雷で命を落としたOLヒロイン。
気がつくと、ハマっていたスマホゲームの脇役姫になっていて……。

ゆるゆる~な設定と話運びのお話。
ゲームヒロインの姉姫となったヒロインは、政略結婚で獣人国へ嫁ぐことに。
その相手がゲームの最推しキャラと知り、喜んで話を受ける……のはいいんだけど、王女(ヒロイン)が自国でどういう風に蔑ろにされてきたのかや、日本での山田さんの家庭環境がそこまで書かれていないので、読んでいて彼女の孤独感があまり伝わってこなかった。

そのうち人族の国が獣人国に宣戦布告してきたり、妹姫が獣人国に乗り込んできてヒロインが『彼がゲームヒロインを好きになっちゃうかも!?』と動揺するとか、そんな展開を期待してたんだけどね。
人族を目の敵にしていた獣人たちの心と胃袋を、保育園創設と日本の料理知識でGETしちゃうわよ♪なお話でほぼ終わってた。
まぁ、ある意味平和でストレスなく読めるお話かな。