日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 妖精王は妃に永遠の愛を誓う / 釘宮つかさ 』 プリズム文庫

【あらすじ】
祖母の遺した商店街の中の花屋を営む蓮樹。
しかし駅ビルに大きなフラワーショップが出来てから、お客さんは減る一方。
そんなある日、金髪で掘りの深いイケメンの男性・光崎が来店し、「すべての花を売ってくれ」と言う。
その不思議な注文もさることながら、光崎に目を奪われ、気持ちがどんどん膨れ上がっていく。
その光崎に助けを求められた蓮樹は思わず「あなたと一緒に行く」と答えてしまい!?



【感想】
妖精王×花屋の青年。

育ててくれた祖母を亡くし、高校卒業後に花屋を継いだ受。
月に2度、閉店間際に現れ売れ残った花を全て買ってくれる美しい男性に次第に惹かれるが、実は彼は……。

うぅーん。
今回は攻の性急さや、前世の妃と今の受とを同一視してる傾向が強くて、読んでてモヤっとする場面が多かった。
異世界(日本)に飛ばされ記憶を失くした……とかなら、それでも良かったんだけどね。
亡くなって、生まれ変わってを何度も繰り返した末にいまの受になったのなら、別人格の蓮樹自身を尊重して愛して欲しかったなぁ。
あと、2つの世界の時間の流れが違うなら、あと数週間くらい待って受に最後のお別れをさせてあげてもよかったと思う。
妖精界に危機が迫っていて、受の力がどうしても必要!!的な流れで急いで連れてくのかと思ったら、ただ攻が待てなかっただけっぽいのが……。
違うんだよ、身代わりがつつがなく閉店作業をこなせばいいというものではないのだよ………。

あそこの触手姦はいらんかったよなぁ……と思いつつ、作中のマルが元気いっぱいで健気で可愛かったから最後まで読めたよ。
あと、完全に好みの問題だけど、私は攻より黒田くんの方が好きだ(笑)。