日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 敵国の王に求愛されています / 佐倉温 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】
飢餓に苦しむ国のために冷徹な王を演じるノアは、『煉獄の王』リアムに戦いを挑む。
だが、一触即発の戦場に魔女が現れ、二人は「愛し合わなければ出られない島」に閉じ込められてしまった!
共に生活を始めた二人だったが、傲慢に見えたリアムの国を想う気持ちや身を挺して自分を助ける姿に、ノアの仮面が外れてしまう。
リアムもまたノアの純粋さに、王としての立場を忘れそうになっていた。
だが、解放される気配のない状況に「今からノアを抱く」とリアムがノアを押し倒し!?


敵国の王に求愛されています (角川ルビー文庫)

敵国の王に求愛されています (角川ルビー文庫)


【感想】
暖かく肥沃な大地をもつ南の国の王×雪と氷に閉ざされた北の国の王。

雑草すら生えない氷の国で、民を餓死から救うため各国に戦争を仕掛け食料を手に入れてきた受。
攻の国に攻め入ろうとした瞬間、突如現れた魔女に「島から出たければ愛し合え」と攻もろとも謎の空間に放り込まれてしまう。

いざ殺し合い!と剣が交わる瞬間に乱入し「愛し合え」とムチャぶりする魔女に笑った。
君はどこの腐女子かね。

攻は『煉獄の王』、受は『氷結の王』と大層な二つ名が付いているが、攻は受にギャップ萌えしてヘタレてくるし、受はうさぎさんが食べられちゃったり人質ならぬうさぎさん質にならないかを心配してるしで、殺伐感ゼロだった(笑)。
受がただ意地を張ってツンツンしているのではなく、愛する国民のために個人(自分)の気持ちを封じようともがいているところも良かったな。

攻の過去の女性遍歴を受にばらすじいやには少々モヤッたが、受の嫉妬も含めてまるっと包み込んでくれそうな攻なので、きっと末長く幸せに暮らすことでしょう。
なんか、両国民公認カップルみたいになってるしね(笑)。