日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 間違いで求婚した公爵様は、そのまま結婚することをお望みです / ヤマトミライ 』 メリッサ

【あらすじ】
恐ろしい社交界で平穏無事に生きるため、男爵令嬢のシャルティアナはメガネ&地味な装いで類い稀な美貌を隠し、ひっそり過ごしていた。
ところが、ある夜会でその平穏は崩れ去る。
令嬢達の憧れの的である公爵家のレオナルドが大勢の前で求婚してきたのだ!
「指の手当てをしてくださったあの日から、貴女のことが頭から離れません」
真摯に想いを伝えてくるレオナルドだが――私、手当てをした覚えはないのですけれど!?
一途な公爵様と逃げたい男爵令嬢の、勘違いから始まる溺愛ラブコメディ。



【感想】
社交界で目立たず平穏に過ごすため、地味な装いで美貌を隠す男爵令嬢×『指の手当て』をきっかけにヒロインへの想いを募らせ求婚した公爵家嫡男。

絵師さん買い。
勘違いラブコメディ……なのかなぁ?
なんか思ってたのと違った。

麗しい貴公子がルンルン浮かれてぶっ壊れてるのは見てて面白いけど、本全体としてはストーリーが感じられなかった。
本来スパイスとして語られるザマァ部分がメインになってて、ヒーローとヒロインの交流や恋愛部分が薄っぺらくなっているというか……。
好みの問題かもしれないけど、私はヒロインに、どこかにいるはずの“手当てをした令嬢”の存在に不安になって気持ちを揺らすとか、ミレーユと可愛らしい友情を育むとか、様々な感情、様々な表情を見せて欲しかったな~と思った。
『物語』部分がぶつ切りなのも勿体ない。

ヒロインが女神バージョン(笑)で夜会に行ったとき、ビアンカに嫌味を言ったところに違和感感じたんだけど、読メの感想を覗いたら私だけじゃなくて安心した。
モカさん絵の美しい令嬢が、消極的でもいじめグループに参加してた……って思うと悲しくなっちゃう私(笑)。

それにしても、この話の中で一番の功労者&苦労人はぶっちぎりでブライアン王子だな。
ヒーローほど優秀じゃなくていいから、人並みに仕事が出来て情緒が安定してる部下を10人くらい派遣して差し上げたい……。