日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 また君と出会う未来のために / 阿部暁子 』 集英社オレンジ文庫

【あらすじ】
仙台の大学に通う爽太には秘密があった。
九歳のころに海で溺れ、遠い未来―2070年の世界へと時を超えて迷い込んだことがあるのだ。
現代に戻ったあとも、未来で助けてくれた女性を忘れられずにいたが、アルバイトがきっかけで知り合った八宮和希という青年に「おれは過去から来た人に会ったことがある」と告げられて…?
出会いと願いを描いた感動作!



【感想】
『どこよりも遠い場所にいる君へ』が良かったので続編を購入。
前作の主人公・和希や、高津さんたちがちょこっとでも出てきたら嬉しいな~……くらいの気持ちでいたら、和希がガッツリ絡んでた!
幹也や高津さんもいて、少しだけど島の風景を見られたのも懐かしくて嬉しかった。
(寮で同室の残り2人はいなくて残念)

前作は過去→現在へ来た少女と和希が出会う話だったけど、今回は現在→未来へ行った少年が主人公。
七緒も彼のように、和希に会いに行きたい気持ちや葛藤を抱えながら生きていたのかしら…。

9歳の主人公が未来から現在へ戻った瞬間、“彼”は元の時代に現れたのか。
あの時海辺で五鈴を引き留めた黒服の人物は、爽太と秘密を共有しているあの人なのか……などなど。
読後も思いを巡らせ、続きの世界を色々と想像するのが楽しいお話でした。
爽太だけでなく、和希が1歩進むことが出来て本当によかった!
そして高津さん、やっぱりあなたが1番好き!(笑)