日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 魔人が叶えたい三つのお願い / 秀香穂里 』 キャラ文庫

【あらすじ】
行きつけの図書館で偶然見つけた、古めかしい絵本―
手に取ったのは、最近スランプ気味の小説家の來栖だ。
ところが絵本を開くと、中から煙とともに褐色の肌の精悍な魔人が現れた…!?
「お前がご主人様か。三つの願いをなんでも叶えてやろう」
―三百年ぶりに目覚めたという不遜な魔人・シンは、來栖が童貞だという秘密も看破して…!?
夜ごと魔人に抱かれて眠る、恋と魔法の千夜一夜


魔人が叶えたい三つのお願い (キャラ文庫)

魔人が叶えたい三つのお願い (キャラ文庫)

  • 作者:秀香穂里
  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: 文庫


【感想】
絵本の中に封じられ、数百年の時を生きてきた魔人×図書館で不思議な絵本を見つけたスランプ気味の作家。

小説家の受が感じる葛藤、渇望、羨望、嫉妬、焦り……。
それらをまるっと包み込んでくれる攻の包容力がいいわ~。
受も楽になるために流されてお願いしちゃうんじゃなくて、自分の力で自分を変えていける人なのが◎。
受が感じている諸々は、作者さん自身が日々感じてることなのかな~?と思ってみたり。
ネット小説が市民権を得てきた昨今、作家さんも色々考えちゃうよね。

攻の過去や、例のキーワード。
あの魔法使い、本当に性格悪いな。
ヤツになんの仕返しも出来ないのは悔しいが、アレがあったからこそ攻と受は現代日本で出会えた訳で………そう考えると悩ましい。
数百年前に無くした分も含め、これからは受のお世話をしたり甘やかしたり啼かせたり(笑)しながら、人生を謳歌して欲しい。

こんな人生のパートナーがいたら、それだけで幸せよね!