『 後宮の花は偽りをまとう / 天城智尋 』 双葉文庫

【あらすじ】
契約結婚の“秘密”が暴かれれば、この国は再び戦禍に巻き込まれる―
大陸西方の大国「相」。
『遠慮がない・色気がない・可愛げがない』で知られる三十路手前の女官吏・陶蓮珠は、ある日、武官姿の男に声を掛けられる。
隣国「威」の言葉がわかる独身女性を探していた彼は、蓮珠を嫁にほしいと言い出した。
冗談だと思った蓮珠は適当に返事をするが、男は真剣な表情。
彼の名は郭翔央。
威の公主を娶るはずだった新皇帝の、双子の弟だった。
ページをめくる手がとまらない、圧倒的中華後宮ファンタジー！！

後宮の花は偽りをまとう (双葉文庫)

【感想】
可愛いげがないと陰口を叩かれる三十路寸前の女官吏×武官として禁軍に籍を置く皇帝の双子の弟。

帝位に就いたばかりの新皇帝と、彼に嫁いで来た隣国の公主。
彼らが揃って姿を消したことから、下級官吏として官庁で働く蓮珠は公主の身代わりとなり妃として後宮へ入ることに……。

なんちゃって中華風の後宮物語。
この表紙好き～。

本物が見つかるまでの身代わりとして入った後宮で、嫌がらせをされたり殺されそうになったり、拐われかけたり殺されそうになったり……。
皇帝も妃も偽物だけど、重臣どころか実の兄弟も気付かないのでその辺のドキドキはあまりなかった。
主人公が本物の公主じゃない……って気付いた“彼女”と、お互いに落ち着いたら今度は本当の自分の姿で会って友人として交流して欲しいけど……立場(身分)的に難しいかなぁ。

契約結婚は最終的にどうなったのか。
(解消しちゃったの？まだ夫婦のままなの？)
2人の今後の関係はどうなるのか。
本物の公主がどんな人物なのか……などなど。
気になることが色々と残っているので、完結したら一気読みしてみようかな～。