日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 薬屋のひとりごと 2 / 日向夏 』 ヒーロー文庫

【あらすじ】
後宮女官を解雇された猫猫は、花街に戻ってきた。
しかし、すぐに超美形の宦官・壬氏のお付として、外廷に出仕することになる。
壬氏への嫉妬から他の官女たちにからまれ、倉庫の小火、官僚の食中毒、腕利き職人が残した不思議な遺言の調査など奇妙な事故や事件が多発する。
いろいろな事件が重なりあう中、それらはある一つのことに収束することを猫猫は知る。
そこにはある人物の思惑があった。
そしてそんな中、壬氏に付きまとう武官・羅漢が現れる。
変人として有名なこの男は、何かにつけて壬氏に問題を持ってくるようになる。
羅漢の本当の狙いとは一体?


薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)

薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)


【感想】
一度は花街に戻ったものの、麗しき天女な宦官(?)に雇用され直属の下女となった猫猫。
前半は外廷のお掃除をしつつ事件を解決していたが、私としてはやっぱり後宮に戻ってからの方がしっくりくる。
今回は妃たちとの個人的な絡みがなかったので(講師は公務だからね!)、次巻ではそれぞれの妃との交流があるといいなぁ。
新しい妃はどんな人なんだろう。

何やらキナ臭い陰謀の匂いがするが、そちらは未解決のまま次回へ持ち越し。
例のいけ好かない軍師が●●だったのはびっくりだが、まぁ彼なりに必死だったんだなーと最後まで読んで思った。
あまり時間はないかもしれないけれど、短くても幸せな時を過ごして欲しいと思う。
ついでに李白も王子様大作戦(笑)が成功して、意中の人を手に入れられるといいね。
軍師の後だと金額的にも規模的にも霞みそうだけども……。

壬氏が凹む様を見るのも楽しいが、高順が後ろで呆れたり焦ったり菩薩になったりするのを見るのも同じくらい楽しいので、これからも猫猫の無意識の言動に一喜一憂したり壁とお友だちになったりして楽しませて欲しい(笑)。