『 虐げられた侯爵夫人は逃亡を決意しました ～破滅しようが知りません～ / 影茸 』 ビーズログ文庫
【あらすじ】
高い商才を買われて、金銭難の侯爵家に嫁いだ伯爵令嬢エレノーラ。
妻として身を粉にして働くものの、モラハラ夫は自分を「強欲令嬢」と罵り利用するばかりか、愛人を囲う始末。
使用人達からも粗末な扱いを受け続けて限界を迎えたエレノーラは、ついに逃亡を決意する。
だが心身共に疲弊し、自力で動くこともままならない。
そこに救いの主が現れて？
【感想】
婚家でひたすら搾取され、虐げられ続け倒れたヒロイン。
このまま命の灯火が消えるかと思われた時、救いの手が差しのべられ……。
商才があり能力の高いヒロインを、金を生むガチョウ扱いで働かせ続けた夫である侯爵。
それならせめて、ご飯は与えて体力知力を維持させなきゃダメなんじゃないの？と思ったが、そもそも彼女の真価に気付いていなかったのか。
悪役らがアホ過ぎて全く同情出来ないが、それにしてもザマァシーンが長すぎて読む方も断罪する人も大変そうな話だった。
作中、入れ替り立ち替り6人分(多分)の視点で話が進み、それぞれのキャラの心の動きが分かりやすいのはいいんだけど、誰が主役なのかが分かりづらくなってたかな。
侯爵視点、多すぎない？(笑)
ヒーローが、昔はともかく未だに変装している理由ってどこかに書いてあったっけ？
どうせなら、ヒロインに正体を明かして兄妹でお礼を言って大団円……からのプロポーズ！位は頑張って欲しかった！！(笑)
(あと、私が読み飛ばしてるだけかもしれないけど、悪役が連呼する“亡国”発言の詳細も知りたい。どこかに書いてあったらごめん)
そして、家畜用の穀物といえど、栄養価がそれなりに高くないと家畜も育たないと思うのは私だけだろうか……。
