日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 スカイ・ジャンキー 奴隷皇子と空駆ける王 / はみしろ 』 Ruby collection

【あらすじ】
不幸な出自ゆえに、皇子でありながら愛玩奴隷のように扱われてきたヒスイは、ある時突然、遙か西にある小国ディーゼリアの王の許へ皇女として嫁ぐことに。
しかし、過酷な旅路の果てに辿り付いた先は、想像を遙かに超える科学力と数多の海外領土を有する世界最大の強国だった。
自由闊達な若き国王ヴィクターは、ヒスイの性別も過去も全て受け入れ、共に新たな人生を歩もうとしてくれて…。



【感想】
自由に空を駆ける、世界最大の強国を統べる国王攻×奴隷皇子として獣や罪人らに犯され続け、ある日突然“皇女”として蛮族の国へ嫁がされた皇子受。

タイトルにあまり惹かれず買い控えていたが、読メのレビューを読んで購入。
冒頭の受の境遇が辛すぎるものの、攻の国に迎えられて以降は話の雰囲気が明るくなり楽しく読めた。
攻やその仲間たちの優しさや明るさ、力強さに救われ世界が広がっていく受を見ているとこちらも嬉しくなる。

“モノシリ”がナニか、読者側にはすぐ分かるが、全ての真相が判明してから読み返すと……モデルは“彼”だったのかな、とも思える。
すぐには無理でも、いつか、どちらかが相手の国を訪問して再会できたらいいよね。

あんな帝国、エア・ヴィーグルで爆弾投下するなりしてさっさと滅ぼしておしまい!とかなり本気で思っていたが、真実はなかなか切ない。
帝や王として国の頂点に立っていても、思うようにはいかないものだ。
今後出てくるであろう後継者問題等を、攻と受はどう乗り越えていくのだろうか。
大公の御落胤とか、その辺りから選んだりするのかなぁ……。

あと、さらっと書かれて終わっているが、個人的にはブラッドとメリルの話も読んでみたいな。
メリルも波乱万丈な人生を歩んでいそう。