日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 侯爵令息は意地っ張りな令嬢をかわいがりたくて仕方ない 秘蜜の夜にとろけるキスを / 山野辺りり 』 蜜猫文庫

【あらすじ】
兄の友人で諜報員仲間の伯爵家のフランシスにずっと片想いをしているエリノーラ。
彼はエリノーラを優しく甘やかすが女性扱いしてくれない。
観劇に誘っても諜報員として培った完璧な女装姿でエスコートされ落ち込む毎日。
しかし十八歳の誕生日に彼からまさかのプロポーズを受ける。
「果実は、充分熟してからが食べ頃だ」夢にまでみた甘い囁きと蕩けるような愛撫。
初めての悦楽に酔うが彼はなかなか最後までしてくれなくて!?




【感想】
兄の友人で幼馴染みのヒーローに片想い中の箱入り令嬢×子どもの頃からヒロインを優しく甘やかす伯爵令息。

作家さん買い。
……が、今回は全くツボにはまらず。
『侯爵令息は意地っ張りな令嬢をかわいがりたくて仕方ない』のスピンオフで、あの可愛く可憐な妹ちゃんがヒロインだということで楽しみにしていたのだが……。
病弱故にほとんど外出することもなく、周りに大切に守り育てられた無垢なお嬢さんが妙な性知識をアレコレ仕入れると、こんなにも残念な子になってしまうのか。。。

純真無垢というには性的な事を口にしたり行為に対しても積極的だし、わざとらしいくらいに“無自覚な煽り”とやらを繰り返し……。
純真路線ならホントに真っ白無垢な天使ちゃん、積極的ならも少し利発で聡明な地に足がついたタイプの子がよかったかなぁ。
様々なジャンルの知識を蓄えて結構頭がいいはずなのに、残念なアホの子って印象しか残らないのは何故なのかしら?
イラスト効果もあるのかなぁ………。
ヒーロー、ヒロイン共に惹かれる部分がなく、ハマれないまま終わってしまい残念。

……しかしヒーロー氏、敵に諜報活動がバレバレだったけどあれはいいんだろうか。
彼が目立って動いて、別の地味メンバーが陰で仕事してるとかなのかなぁ。
諜報員て、誰にも悟られずに動くものじゃないのか??という疑問。