『 人嫌い殿下の最愛の花嫁 ~そのお告げは溺愛の予兆でした~ / ちろりん 』 ヴァニラ文庫
【あらすじ】
「王太子グウェインが大切な人を亡くすのを阻止しろ」というお告げを受け彼に近付いたエマ。
最初は人間不信に陥っていた彼に警戒されていたが、エマの真摯な優しさに徐々に心を開いてくれ、エマもグウェインの誠実さに惹かれていく。
「この昂ぶりを鎮められるのはお前以外にない」
何者かに媚薬を盛られたグウェインは抑えていた欲望が暴走して!?
人嫌い殿下の最愛の花嫁~そのお告げは溺愛の予兆でした~ (ヴァニラ文庫)
- 作者: ちろりん,白崎小夜
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
- 発売日: 2019/10/17
- メディア: 文庫
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【感想】
神の御使いからお告げを受けた医療助手ヒロイン×女嫌いで人嫌いな王太子。
御使いより、『1年後、王太子が大切な人をなくす未来を阻止し国を滅亡から救う』という使命を与えられたヒロイン。
なんとか王太子と知り合い、誰とも知れぬ“王太子の大切な人”を守ろうとするが……。
好きなお話。
御使いがその辺のにーちゃん風で威厳も神々しさもないが、後にそれが弟くんに信用して貰うキーになっていたのが面白い。
最初は塩対応だった人嫌いヒーローが、ヒロインに次第に心を開き、弱音を吐いたり甘えたりしてるのが可愛かった。
事件の犯人や“大切な人”はすぐに分かるので、その部分でのハラハラやドキドキはなかったが、犯人らの身勝手な言い分には腹が立ったわ。
ヒロインが失敗した時の未来がかなり悲惨なので、死亡ルートを回避できて本当によかった。
エピローグを読み、2年もお預けだったことに衝撃を受けて他の方の感想を読んでみたら読友さんも同じこと書いてた(笑)。
いや~、ヒーローよく我慢したねぇ……(笑)。
結局、お告げがあったことはヒーローには知らせずに終わるのかな?
何かの弾みでヒーローが知ったら、カインは知ってたのに自分には知らされていなかった……ってショックを受けて落ち込みそうだ。