日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 堕天使堂 よろず建物因縁帳 / 内藤了 』 講談社タイガ

【あらすじ】
悪魔憑く牧師は妻子の首を持ち去り消えたそうだ。
設計士・長坂が買い取った曰くつきの廃教会。
蠅の死骸が飛び回り工具が宙を舞い指を切り落とす異様を目の当たりにした春菜と曳き屋・仙龍は、過去の陰惨な雪山学生リンチ殺人に隠された所以を辿る。
底知れない悪意が春菜を狙うなか、サタンの家に隠された因を特定するべく、仙龍は長坂を使った予想外の作戦を提言する―!


堕天使堂 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

堕天使堂 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)


【感想】
シリーズ6作目。

パグ男こと設計士の長坂が新事務所にと買い取ったのは、曰く付きの廃教会。
次々と起こる怪現象は、約50年前に妻子の首と共に姿を消した牧師の霊の仕業なのか、それとも……。

作家さん&シリーズ買い。
これまでは、日本的な霊の皆さんがひっそり立っていたり、おもいっきり暴れたり祟ったり……だったが、今回のお相手は悪魔。
基本ビビリな私なので、途中までは少々ビクつきながら読んでいたが、最終的にはあんまり怖くなかったな。(滝や蔵の方が怖かった)
うん、日本の霊や神様の方が私には怖いわ。

今回、建物を曳くのではなく上げるだけだったことや、普通の工事作業員のように作業着姿でのお仕事だったこともあり、仙龍の格好良さを堪能出来なかったのは残念。
でも、初期と比べてだいぶ感情を見せてくれるようになったな~と、そっちの部分では満足だった。
パグ男もそれなりに恐怖体験してたしね!

次巻の発売は来年の夏予定。
いよいよ隠温羅流の過去が明かされるとのこと。
仙龍に絡まる鎖を断ち切る方法が見つかるといいなぁ……。