日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 年上公爵と素直になれない若奥様 政略結婚は蜜夜の始まり / 如月 』 蜜猫文庫

【あらすじ】
父の命で公爵シルヴァンと結婚したアンリエット。
十一歳年上の彼は若々しく美しい完璧な男性だった。
優しくされときめくが結婚前に彼が人に語っていた「一生忘れられない相手」のことが気になり素直になれない。
彼女を子供扱いして抱いてくれないのも気になり酔ったはずみで胸の内を訴えてしまう。
「感じているんだね。もっと味わわせてあげよう」
情熱的に愛され初めて知る悦び。
だがある日シルヴァンが外で怪我をしてきて!?



【感想】
父の命で結婚する相手に“一生忘れられない彼女”がいると知り心を痛めるヒロイン×優しく美しい11歳年上の公爵。

ちょっぴり意地っ張りだけど可憐で思いやり深いヒロインが、結婚したくないからと相手の粗を見つけようとして、彼に忘れ得ぬ人がいると知ってしまい……からの、両片想いもの……なのかな。
“彼女”の正体はその直後のヒーローと甥の会話で察せられるので、そういう意味では安心して読めた。

ヒーローの甥っ子はなー。
ヒロインがヒーロー邸で受け入れられなかった件も含め、全ての元凶なのに反省してるのかどうか……。
「生真面目な叔父さんでさえそうなら、僕は仕方ない」「意外と隅に置けないんだな」とか、本当に悪かったと思ってるのか?と。
戦争は終わったけど、軍隊かなんかに入れて鍛え直してもらった方がいいんじゃないかしら。

紳士的でいい人なヒーローの印象が少々薄く、頑張るヒロインとムカつく甥っ子の方が印象深いお話だった。
甥っ子、マジで反省しなさいね!(*`Д´)ノプンプン