日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 獣人王の側近が元サヤ婚を願いまして / 稲月しん 』 シャレード文庫

【あらすじ】
獣人の国デルバイアで英雄譚を馳せる将軍ガスタは、王の結婚式に花嫁の叔父ラインを招くよう仰せつかる。
ラインこそ、かつて結婚を誓いながらも別れた元恋人だった。
「お前に殺されるなら、それもいい」
久方ぶりの再会で込み上げる衝動に突き動かされるまま、ガスタはラインの唇を強引に奪…ったのも束の間、虎に変じてしまう!
人語も話せず元にも戻れない、身分証もない、ただの虎!
愛だって語れない!
ラインの情けにすり寄り、ガスタはデルバイアへ連れ帰ってもらうことに。
元恋人同士、因縁の旅が始まるが…。



【感想】
将軍(獣人)×商店の店主(人間)。

かつて恋人同士だったが、結婚直前に受に獣人の番が見つかり身をひく……と言い訳して逃げた攻。
受の甥が攻の主(国王)と結婚することになり、式への参列を拒む受を説得するため彼の元を訪れた攻だったが……。

『獣人王のお手付きが身ごもりまして』のスピンオフ。
前作CPや彼らの息子がちょこちょこ出てきて、2人の結婚式が見られたのが嬉しかった。
こっちに出てくるロアールくんの方が可愛いげがあって好き。

英雄だ将軍だと言われている攻が、受を前にするとヘタレで女々しくてダメダメな情けない男になっちゃうのがねー。
国王様も、受の前ではダメダメな王様だったし、これはもう獣人の性なのかしら(笑)。
前回のわんわんと同じく、虎が「わん」「にゃー」と鳴くところでニヤッとしてしまった。

今回読んでいて、攻と受が結婚して一緒に暮らし始めたところで、今度は攻の番が見つかってしまったらどうするんだろう……とちょっと不安を覚えた。
そういう例はこの国にいくらでもありそうだけど、これ以上受が傷つかないためにも攻の番は一生見つからないで欲しいと思う。

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